紀州のドン・ファンこと野崎幸助さん(当時77)の急死から約1年半が経ちました。遺産の総額は約13億2000万円です。
通常、遺産相続は妻や兄弟が受け取ります。野崎氏には妻と兄弟がいるので、通例通りの遺産相続が行われる予定でした。
しかし、3カ月後に野崎氏の遺言書が見つかりました!
その内容は「全財産を田辺市に寄付する」というもの。
【悲報】紀州のドンファン遺言書「遺産は全て市に寄付する」22歳の嫁「」https://t.co/v08ZFzkmsQ
— sakamobi.com (@sakamobi) September 13, 2019
これ結局犯人わからないままなの?😰😰😰
2019年9月13日の報道によると、田辺市は遺産を受けとる方針を発表しました!
では、野崎氏の「妻」や「兄弟」は1円も受け取れないのでしょうか?
それに野崎氏の急死自体、まだ未解決です。刑事事件未解決の状況で遺産相続は可能なのでしょうか?
今回は「紀州のドン・ファン」の遺産の行方について見ていきましょう。
ニュースでよく耳にする「遺留分減殺」についてもわかりやすく説明します。
遺産を受けとるのは誰だ!?
いきなり結論です。「遺産の半分は妻が受け取ります」
それでは詳しい内容をどうぞ!
遺言書が無かった場合
今回の問題は「遺言書」があるせいで複雑になっています。まずは遺言書の無い場合を考えてみましょう。
この場合は相続割合で決まります。内容は妻が4分の3、兄弟姉妹が4分の1の相続です。
おお!紀州のドンファン事件で、FP2級で勉強した、遺贈や相続や遺留分減殺請求のタイムリーなニュース。
— ぱなな(FP1級勉強中✨) (@panana73) September 13, 2019
遺留分は兄弟にはないから、市への遺贈を認めたらドンファンの兄弟に0になってしまうという・・・
兄弟からしたら納得いかないかもね。 pic.twitter.com/AdEW0euDn8
遺言書がある場合
遺言書の内容にかかわらず遺留分を受け取ることが可能です。ただし、適応されるのは妻だけです。
※かつて「遺留分減殺請求権」といわれた権利です
遺留分を確保するためには、遺留分減殺請求をする必要があります。遺留分減殺とは「遺留分を確保すること」と考えてください。
今回の事件で遺留分はいくら?
野崎さんの遺言書は「全額寄付」ですが、妻だけ遺留分を受け取ることができるワケですね。
受け取れる遺留分は遺産の「2分の1」になります。
また、兄弟姉妹は「遺留分」を主張できません。よって今回の場合、兄弟姉妹は1円も受け取れないのです。
妻が支払う相続税は0円?
さて、気になる相続税はいくらかかるのでしょうか?
野崎氏の正確な遺産はまだ分かりませんが、仮に10億円とします。(野崎氏の遺産は10~50億と噂されています)
今回の遺言書で妻の受取は半分です。よって5億円受け取ることになります。さて、相続税はいかほどか?
実は「0円」です。理由は配偶者控除のおかげです。
配偶者は法定相続分であれば、配偶者の軽減税率が適用さます。今回の件は法定相続分なので相続税は0円となります。
未解決事件でも相続できる?
野崎幸助さんの急死は「殺人」か「事件」か「事故」なのか、解決していません。
そんな中、遺産相続だけ話が進んでいる印象です。事件が未解決のまま、遺産相続は可能なのでしょうか?
今回の事件では、「遺留分の期限」があるので手続きは進めているようです。
遺留分の請求には期限があります。以下の通りです。
相続開始または自分の遺留分が侵害されていることを知った日から1年、または相続開始の日から10年を過ぎると時効により請求できなくなってしまいます。
当然ながら、事件が殺人だった場合は相続ができません。
殺人事件は迷宮入り!『紀州のドン・ファン』野崎幸助の遺産を田辺市へ寄付 https://t.co/Yg5eBQfmpn pic.twitter.com/rVxHvNDFWA
— はるNEWS社会 (@HaruchiSvduyo8e) September 13, 2019
兄も相続か?
今回の場合、兄弟姉妹は遺産相続ができません。
ですが、野崎氏の兄が遺言書の無効を訴えています。遺言書の無効が認められた場合、話は全く変わってきますね。
さらに結論までが長引きそうです。
遺産相続のバトルに発展してるみたいね、、、
— るー (@ruutter5963) August 27, 2019
須藤早貴(ドンファン野崎幸助の嫁)現在は?顔画像や経歴、ベンツは?https://t.co/bOHno2vP3D#須藤早貴#ドンファン#紀州のドンファン#野崎幸助
まとめ
今回は紀州のドン・ファンこと野崎幸助氏の遺産相続について見てきました。
遺言書の発見で田辺市と妻と兄の三つ巴になっています。
事件の真相も含めて進展が気になるところです。