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新型コロナの状況も気になるけど、インフルエンザはどうなっている?

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先日、WHOのテドロス・アダノム事務局長が記者会見で新型コロナウイルスの感染力について、こんな見解を述べていました。

「インフルエンザと比べて感染力は高くない」

「しかし新型コロナウイルスは症状が重症化する患者がより多い」

実際に他の感染症と比べてどの位の違いがあるのか、最近の感染症と比較した数値が以下になります。

 

  新型コロナ インフルエンザ※1 SARS MERS
感染者数 98,421 45,000,000 8,096 2,494
死亡者 3,385 61,000 774 858
致死率 3.40% 0.013% 9.60% 34.40%


※1:近年で深刻な流行を見せた2017年~2018年の米国内でのインフルエンザの数値になります。(CDC発表値)

感染症で危険度の目安となるのが「致死率」です。致死率が高いということはそれだけ強毒性のウイルスで危険であるということです。

MERSの34.40%、SARSの9.60%に比べると新型コロナ3.4%と非常に低くなっており強毒性が低いウイルスというのがわかります。

一方、致死率が非常に低いインフルエンザですが、発生した年や型、地域により致死率の上下があります。

近年ではワクチンなどや医学の進歩により低くなってきてるのが年代ごとに見るとわかります。

1918年スペイン・インフルエンザ 2~2.5%
1957年アジア・インフルエンザ 0.5%
1968年香港・インフルエンザ 0.1%以下
2009年新型インフルエンザ 0.1%以下

仮にそれぞれの感染症に100人がかかったとすると
MERS 34人
SARS 9人
新型コロナ 3人
インフルエンザ 1人にもみたない(1000人に1人)
となります。

そして全世界にパンデミックを起こしたスペイン・インフルエンザ致死率の2.5%よりも新型コロナウイルスは高いことから危険であるとなります。

しかしどうなんでしょうか?

致死率は確かに高いですが感染者の数が圧倒的に多いのがインフルエンザです。そして死亡者の人数も圧倒的にインフルエンザが多いのです。


ちなみに厚生労働省の推計によると

例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。

インフルエンザによる年間死亡者数は、
世界で約25~50万人、
日本で約1万人と推計されています。

日本では毎年1000万人が感染し1万人の方がインフルエンザを死因として亡くなっています。

数字のマジックで致死率ばかりに目を向けていると実際に感染し死亡する確率は圧倒的にインフルエンザが多いという事を忘れがちです。

3月6日時点で日本での新型コロナでの感染者数は1,057人、死者数は12人です。

感染者で実に1万倍もの違いがあるのですね!
インフルエンザは新型コロナに比べて1万倍の感染リスクがあるという事実。。

まだ新型コロナは発生したばかりで治療法もワクチンもなく未知のウイルスであるのでもちらん注意しなければいけません。

が今の政府の方針や報道でマスクにトイレットペーパーを買い漁るなどパニック気味の報道を見ているとちょっと違和感を覚えるのと同時に

もっと死亡リスクの高いインフルエンザで毎年1万人の方が亡くなっている現実に冷静に対応している状況でもあるわけですから、少し落ち着いた行動も必要では無いでしょうか。