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シンガポールが象牙の販売を禁止!象牙の印鑑は無くなる?

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今月12日、シンガポール政府は象牙の国内販売を禁止すると発表しました。施行日は2021年9月1日です。

違反して販売すると、1万シンガポールドル(約75万円)の罰金となります。

ちなみに12日は「世界象の日」です。タイミングを合わせて発表したそうですね。

発表の背景には密輸の発覚があります。

先月、シンガポールで最多の密輸象牙を押収しました。その量は約9トン!アフリカゾウ300頭もの量になります。

価格は推定13億6000万円です!

前々からアフリカゾウの減少がニュースになっていましたが、今回の発表で本格的に対策が開始されそうですね。

アフリカゾウは減り続けている!

野生のアフリカゾウは減り続け、このままでは絶滅の危機とまで言われています。

具体的には1979年で推定134万頭いたゾウが、2016年では推定42万頭になっています。

もちろん原因は象牙の密猟です。

実はアフリカゾウの保護は昔から行われており、1989年には象牙の国際取引が禁止されています。

ただし、需要の高い象牙の密猟は今だに続いています。

 日本と象牙の関係

実は日本が象牙の消費国世界一位と言われています。

ニーズは印鑑です。日本に入ってきた象牙の80%は象牙の印鑑として使われています。

なぜ国際取引禁止など、厳しい規制がある象牙がこんなにも流通しているのでしょうか?

理由の1つに法律の甘さがあります。

1989年に国際取引が禁止されましたが、反対に考えると1989年以前に入手した象牙なら販売OKということになります。

また、違法で仕入れた象牙でも合法な象牙に変える方法もあります。

まず象牙をカットします。

そして「1989年以前に仕入れた象牙」と記載すれば、合法な象牙として販売する事が可能です。出所を立証する必要もありません。

もちろん合法な象牙もあります!

1999年と2009年に象牙が日本に輸入されました。輸入されたのは自然死したゾウから採れた象牙です。

これらのゾウは、絶滅する恐れの少ない南部アフリカ諸国のゾウです。

以前はこのような輸入もありましたが、現在の日本は国外からの象牙の輸入は全面的に禁止となっています。

象牙の印鑑は無くなるの?

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結論から言うと象牙の印鑑はいずれ無くなります。

その理由は象牙の輸入が日本を含めて禁止だからです。

日本国内にある象牙を使い切ると、自動的に象牙の印鑑は作ることができません。

メルカリの象牙商品の出品禁止を始め、象牙の取り扱いを終了した通販サイトや実店舗も多くあります。

象牙の印鑑が無くなる日も近そうですね。

まとめ

いかがでしょうか?

今回のニュースで国内販売を全面禁止にする国が増えるかもしれません。

印鑑は象牙以外でも作れるので、象牙の印鑑が無くなってもあまり困らない気がしますね。

また、アフリカゾウを密猟しているハンターや、密輸業者をいかに減らすかが大きな課題だと思いました。今後の動きに注目です!