バッテリーで自走する「電動キックボード」ってご存知ですか?
90年代後半に流行った「キックボード」という商品がありますよね。子供だけでなく若者も一時期乗っていた記憶があります。
簡単に言うとキックボードにバッテリーが付いたものが電動キックボードです!電動自転車のキックボード版のようなイメージですね。
さて最近、「MaaS(マース)」を利用した電動キックボードのシェアサービスが大人気だと話題になりました。
シェアサービスが盛んなスウェーデンでは、電動キックボードはレンタル自転車を追い越す勢いです!
電動キックボード自体は以前からありました。今回広まったきっかけは「MaaS」という移動手段のサービスです。
MaaS(マース)とは
MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)とは、自家用車に代わって個人の移動を最適化するサービスです。
簡単に言うと「移動手段のシェア&最適化」です。日本でも自転車のシェアやカーシェアなどありますね。
MaaSでは移動手段として、バスや電車、タクシーなど何でも使います。
移動の最適化とは?
例えば「自宅から~目的地」まで行く場合を考えてみましょう。
自宅からタクシーに乗って、電車に乗って…色々乗って目的地へ到達します。
その際、移動手段の予約や支払いは各事業者ごとに行う必要があります。
MaaSを使用すれば「検索~予約~支払い」まで一括で利用可能になります!
このように便利なMaaSなので電動キックボードとの相性も抜群です!
将来的に自動運転のバスや飛行機も導入予定だそうです。
電動キックボードとは
電動キックボードが広まった理由は様々あります。その特徴を見てみると人気の理由がわかりますよ。
特徴は以下の通りです。
- 重量が約14キロ
- 最高時速は約19キロ
- フル充電で最大50キロ走行できる
- 専用アプリから免許証情報(原付1種)の入力アリ
- 近場の移動に便利
- 自転車より簡単に乗れる
電動キックボードはシェアに向いているので普及するわけですよね。
以下の解りやすいアニメーションもどうぞ
利用方法を紹介
電動キックボードのシェアを行い利用する流れを説明します。日本での普及はまだの為、海外の利用方法を参考にしています。
- アプリをインストール
- お金をチャージ
- キックボードの位置を確認
- キックボード置き場へ赴く
- QRコードを読み込んでロック解除!
- キックボードで移動~到着
- 指定の置き場へ戻した後、アプリから施錠をする
以下の動画解説もどうぞ
基本は自転車のシェアとそっくりですね。利用しやすそうです!
日本の公道で電動キックボードに乗るぞ(汗)
日本でも電動キックボード自体は発売されていますが、その多くは公道を走れません。
その理由は日本の法律です。日本では電動キックボードは原付扱いとなり、公道で乗るには多くの条件があります。
条件は以下の通りです。かなり厳しいですよ(汗)
- ナンバープレート
- バックミラー
- 方向指示器
- 前照灯
- 番号灯
- 運転免許証の携帯
- 自賠責保険への加入
- 軽自動車税の納税
- ヘルメット
これは…法律改正の必要がありそうですね。
電動キックボードをレンタルしている会社とは
本場のパリでは10社も競合しています!かなり多い数字ですよ。
電動キックボードのレンタル会社一覧(パリ編)
「Lime、Bird、Bolt、Wind、Tier、Flash、Hive、Voi、Dott、Jump」
使い方も料金もほぼ同じです。今後はもっとサービスが充実すること間違いないですね。
Twitterでも話題
※日本での実証実験も続々開始です。
電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」が広島県福山市の「実証実験まるごとサポート事業」に採択 https://t.co/J6RWsyk7ye pic.twitter.com/DyfCLB7Nu1
— PR TIMESライフスタイル (@PRTIMES_LIFE) July 30, 2019
※韓国にもありました!
この電動キックボード、契約するとスマホアプリでロック解除して乗れるみたいですね😊https://t.co/s0HowdXiqI pic.twitter.com/8mJ5wPkO3j
— ぽぽ美 (@popomi_biyou) July 24, 2019
※日本参入の難しさが話題に(汗)
電動キックボードのLimeが上陸へ「日本は参入が最も難しく、最もポテンシャルが大きい市場」 - TechCrunch Japan https://t.co/37TZpAcqRu pic.twitter.com/EgO1kGTNJl
— beep_R_A.K. (@beep_roadrunner) July 31, 2019
課題などまとめ
電動キックボードのレンタルは、いいこと尽くめのようですが当然課題も多いです。
最初に懸念されるのは交通事故ですね。対策として歩道走行の禁止や右側走行(海外)があります。また、スピード違反の罰金や、最高許可速度が70キロ以上の道路では使用禁止など、自転車より規制はキビシイです。
ちなみに横断歩道や歩道は手押しで通ります。
また、駐車のルールも厳しくなりました。以前は歩道に駐車してOKだったのですが、現在は決められた置き場のみとなっています。
今後のMaaSに期待大!
電動キックボードのレンタルでMaaSが一気に広まりそうです。MaaSは今後、宅配や物流、カープール(相乗り)にも力を入れるそうなので、ますます楽しみですね。