2019年9月4日、19時30分から放送された「NHKガッテン!」の内容が衝撃でした。
「心疾患&糖尿病をダブルで予防!すごさ再発見“あの栄養素”とは」という内容です。
心疾患や糖尿病といえば、かなり重い病気です。この2つが改善される栄養素って気になりますよね。
放送前の予告には「鎂」の文字がありました。調べてみると…金偏に美と書いて「マグネシウム」と読みます!
マグネシウムは有名ですが、その効果まで詳しく知っている人は殆どいません。
今回は長寿番組の「NHKガッテン!」に触発されて、マグネシウムが心疾患と糖尿病に効果を発揮するメカニズムについて紹介しようと思います。
マグネシウムの基礎知識・鎂とはそもそも何?
マグネシウムは必須ミネラルの1つです。体内で起こっている600以上の化学反応に関わっています。
他の必須ミネラルである、「カルシウム、カリウム、ナトリウム」に次いで、体内に存在するミネラルとしては4番目の多さです。
重要なマグネシウムの効果として、補酵素の役割があります。350種類以上もの酵素の活性を補助する大事な役割です。
しかし、日本人の多くはマグネシウムが不足しています。
食事に一工夫して、摂取量を増やすことも必要ですね。「多く含まれる食材」も後述します。
※マグネシウム不足は深刻です
衝撃!美を創る究極のミネラル、マグネシウムでウェストが大幅に⁉ブドウ糖をエネルギーにし、内臓脂肪減、メタボ・糖尿病予防‼https://t.co/K9rp3vNnw4 pic.twitter.com/5qgvcTgr3p
— yyyyyi101@yahoo.co.jp (@CY_yyyyyi101) September 4, 2019
なぜマグネシウムが心疾患予防に良いのか?
心疾患とは心臓に起こる病気の総称です。
動脈硬化をはじめとし、「心不全・不整脈・心室細動」などが心疾患の代表例です。
さて、マグネシウムを摂るとなぜ心疾患を予防予防できるのでしょうか?まずはマグネシウムの効果を見ていきましょう。
マグネシウムは血圧を下げて臓器を守る
マグネシウムは血圧を下げてくれます。
ここで重要なことは自律神経のバランスです。自律神経には緊張時にはたらく交感神経と、リラックス効果のある副交感神経の2つで成り立っていることは非常に有名です。
多くの方が交感神経優位になっており、ストレスが蓄積されてしまいます。
マグネシウムを摂取すると交感神経を抑制します。
この時の心臓への作用を見てみましょう。心臓の中にある血管は、交感神経の末端から放出されるカテコラミンに反応して収縮します。そして血管が収縮すると血圧は上がります!
マグネシウムを摂取すると、カテコラミンの作用を抑制し血管を拡張します。血管の拡張によって血圧が下がり、他の臓器の血流も改善されます。
この効果によって心疾患予防が期待できるのです!
マグネシウムは副腎にもやさしい
交感神経側に傾くと副腎からアルドステロンが分泌されます。
このアルドステロンですが、ナトリウムを体内へ溜め込む働きがあります。簡単に言うと塩分を摂取していることと同様、血圧上昇が進み動脈硬化へと繋がります。
さて、マグネシウムを摂取するとアルドステロンの分泌を抑えることが可能です!塩分の体内蓄積を防げるので、血圧低下へと繋がります。当然心疾患予防にも効果を発揮します。
心筋梗塞の防止にも役立つ!
マグネシウムは心筋梗塞防止にも効果があります!
ちなみに心筋梗塞とは、心臓への血流不足が原因で心臓の細胞が壊死した状態です。
心臓の血流が悪化すると、心筋はアデノシンを放出して心臓をサポートします。
マグネシウムはアデノシンの分泌を促す効果があるので、結果的に心臓の負担を助けて心筋梗塞の予防へ役立ちます。
※NHKガッテンでも紹介するようです
【心疾患&糖尿病をダブルで予防】
— 樋口直美 (@HiguchiNaomi) September 3, 2019
今夜(4日午後7:30〜)のNHK「ガッテン!」はマグネシウム。
今年3月6日にレビー小体病(#レビー小体型認知症 と #パーキンソン病 の両方です。)特集を作った方の作品です。https://t.co/vVfJPtKui6
なぜマグネシウムが糖尿病予防に良いのか?
マグネシウムが不足するとインスリンの働きが悪くなってしまいます。
通常、食事を摂ると血液中のブドウ糖は細胞内に取り込まれてエネルギーになります。
もし、マグネシウムが不足してしまうと、ブドウ糖がスムーズに細胞へと吸収されません。ブドウ糖が血中に滞り、インスリン抵抗性になってしまします。
インスリン抵抗性とは
簡単に言うとインスリンが正常に働かなくなった状態のことです。
食事で血糖値が上がると、すい臓からインスリンが分泌されます。インスリン抵抗性になると、筋肉や肝臓が血液中のブドウ糖を取り込んでくれません。
その結果、血糖値が下がらず糖尿病のリスクが上がってしまいます。
現代の日本人はマグネシウム不足!
最近の日本人はマグネシウム不足のようです。その理由は食事にあります。
マグネシウムを多く含む食材が少ないのが現代の食事です。
例えばマグネシウムの多い、大麦や雑穀は食べる機会がめっきり減りました。対して、マグネシウムが殆ど入っていない白米や食塩などが主流です。
対策として、マグネシウムが豊富な食材も紹介します。
※マグネシウム不足を懸念
マグネシウム不足で心疾患!クエン酸回路の酵素は全てマグネシウム酵素 https://t.co/qjwztMUpvA
— まゆ (@084mayu) June 5, 2019
米や小麦や塩などからマグネシウムを削り取るようになってから生活習慣病が蔓延するようになりました
日本の農地はどんどんマグネシウムが枯渇しており、野菜にも昔ほどマグネシウムが含まれておりません
※マグネシウム不足は様々な不調を起こす
【マグネシウムについて②】#マグネシウム が体内で不足すると、不整脈が生じやすくなり、慢性的に不足していると虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスクが高くなります。また、吐き気、頭痛、疲労感、精神障害などの症状が現れたり、筋肉の痙攣を起こしやすくなったりします。
— 田村 公宏(ガリガリ君) (@sakuradaibutsu) July 3, 2019
マグネシウムが豊富な食材まとめ
マグネシウムが豊富な食材を知るための便利な語呂合わせがあります。
「そばのひ孫と孫わ優しい子かい?納得」
詳細は以下の通りです。
蕎麦、海苔、ヒジキ、豆、五穀、豆腐、抹茶、わかめ、野菜、魚、しいたけ、こんぶ、牡蠣、芋、納豆、とうもろこし、果物
どの食材も外食で摂ることは難しいですね。ぜひ、ご自宅でマグネシウム豊富な料理を作ってください!
※にがりを摂る方法もおすすめです
にがり製法なら毎日の食事で手軽にマグネシウム補給可能。マグネシウム摂取で糖尿病抑制効果が期待できます。慈恵医大・横田先生インタビュー記事 https://t.co/8Yn1rl4IVg
— Shu Hujihara (@nigarilover53) August 27, 2019
※アーモンドはお手軽ですね
私も小腹が空いた時によく食べるアーモンド🐿アーモンドはマグネシウムが豊富ですが、最新の研究によると、食事からマグネシウムを摂ることで虚血性心疾患の発症リスクが低下するそうですよ✨ #管理栄養士 #食事 #栄養 #アーモンド #マグネシウム #虚血性心疾患 #スポーツ栄養 #健康 pic.twitter.com/b7ni49JPR6
— Yumi (@yumi_ascheer) September 14, 2017
まとめ
いかがでしょうか。
マグネシウムを摂るだけで、「心疾患」と「糖尿病」の予防ができるなんて嬉しいですね。
マグネシウムは他のミネラルと比べて、役割や重要性があまり知られていません。
実は、「疲れやすい、足がつる、高血圧、骨量が減る、頭痛」など。様々な不調を改善させる効果が期待できます。
ぜひ、本日から十分な量のマグネシウムを摂取し、健康な体作りを始めてください。