銀行持株式会社として、銀行持株式会社、銀行、証券専門会社などを運営しているみずほフィナンシャルグループは、2020年12月から希望する社員に対して週休3日制や4日制で働くことを認める制度を始めると発表しました。
この制度が実際に導入されれば、メガバンクとしては初めてになります。
ただし、実施に導入する際には、労働組合との合意が前提になるので、協議を進めていくようです。
これが認められれば、日本の労働基準である週休2日が変わってくるかもしれませんね。
では、実際に週休3日または4日になると働き方はどうなるのか、給料はどうなるのか、狙いは何なのかなどをまとめて紹介します。
- 週休3日・週休4日の対象になるのは?
- 週休3日・週休4日で給料はどうなる?
- 週休3日・週休4日に対してのSNSの書きこみ!非難の声も?
- 週休3日・週休4日の狙いはなに?
- 他にもあった!?週休3日制を導入している会社
- まとめ
週休3日・週休4日の対象になるのは?
今回対象となるのはみずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほ総合研究所、みずほ情報総研の6つのいずれかに勤めている正社員だけのようです。
その他に努めている社員に関しては今回の週休3日制または4日制の対象にはならないようですね。
週休3日・週休4日で給料はどうなる?
今までの週休2日で働いていた人の給料とは変わるのかですが、基本的には減額されるようです。
週休3日制を希望する社員の給料は8割程度、週休4日制を希望する社員に関しては6割程度になるとしています。
週休3日制を選択した場合は約20%の減額で済みますが、週休4日制を選択すると40%程度減額されることになるので、今までの給料からは約半分くらいになると考えていいでしょう。
給料が変わらないのであれば週休3日や週休4日は魅力的ですが、給料が減ると考えると、少し考えてしまう部分があります。
このニュースを見た人からは賛否の声が出ています。
週休3日・週休4日に対してのSNSの書きこみ!非難の声も?
Twitterでは、このニュースに関して色んな意見が出ていました。
そうそう、昨日みずほ銀行週休4日で羨ましいとか言ったけど、調べたら休む分給料減るとか書いてあってびびったよね、くそやん、それじゃあ何の意味もないよ、働いてる人は時間もお金もないのにどっちかしか得させてくれないんだよねくそ社会、給料6割も減って何ができるというんですか pic.twitter.com/sE4d43mKqh
— beans (@laughing_manzai) October 8, 2020
東芝とみずほ銀行の週休3日とか4日制度羨ましい。当たり前になると良いのに。
— Sai(39)反復着床障害&反復流産@エストラーナテープNGのため移植は排卵周期です。 (@Sai39721) October 8, 2020
みずほ銀行すご!自分の会社も週休3.4導入して、副業オッケーにならんかなぁ
— 尿路結石〆宝石 (@0Zp99u82JFgtWvp) October 8, 2020
みずほ銀行で週休4日の制度が導入されるようです!
— 生しらす@ブログ初心者 (@nama_shirasu20) October 8, 2020
デメリットは収入減ですが、副業を認めていますね。
本業で最低限の収入がある中、副業をやれるなら成果も出しやすいですよね!この流れは是非広まってほしい!https://t.co/BHxcOWroGi
単純に給料を減らすっていうことに関して、「それでは意味がない」という意見もあれば「自分の職場でも実施してほしい」と肯定的に受け取る人もいます。
また、他の職業にあてはめて書きこんでいる人もいました。
これが一般化し、一つの働き方の選択肢になればいいと考える人も多いので、これから社会がどう変わっていくのかが気になる所です。
週休3日・週休4日の狙いはなに?
では、なぜ今のタイミングで週休3日や週休4日を実施しようと思ったのか、その狙いはどこにあるのかですが、「人件費削減が狙いではないか」という意見もあります。
みずほフィナンシャルグループでは、2019年10月から副業を解禁して、社員が自分の時間を使って仕事をすることを許可しました。
その為、週休3日や4日を導入していくことで、柔軟な働き方ができ、仕事育児や介護が両立させやすくなるのではないかという声もあります。
しかしその反面、労働時間を減らすということは、実質的にリストラになる可能性が高くなるのではないかという意見も少なからずあります。
大手は、余剰人員は超えていたとしてもリストラがなかなかできないため、労働時間を減らすことで人件費を実質的に下げたいという狙いがあるのではないとされています。
会社側としては、「新型コロナウイルスの影響で満員電車に揺られながら通勤することへの危うさが浮き彫りになったため、柔軟な働き方を選びやすくしたい」としています。
その上で、「デジタル化が生まれたことで、店舗の余剰スペースをサテライトオフィスにしたりしていき、業務の繁閑に応じて働けるフレックスタイム制の導入もしていきたい」としています。
他にもあった!?週休3日制を導入している会社
今回のみずほフィナンシャルグループだけでなく、他にもたくさんの企業が週休3日制を導入しています。
- 佐川急便株式会社
- 日本マイクロソフト株式会社
- 株式会社ユニクロ
- 株式会社ファミリーマート
- 株式会社電通
- ヤマト運輸株式会社
これらはほんの一部ですが、週休3日制を導入している会社はどんどんと増えてきています。
佐川急便は、ドライバーの人手不足の解消を目的として、一部地域の正社員に対して週休3日制を導入しています。
日本マイクロソフトは試験的に週休3日制を導入して、最終的な目標は週休4日制だとしています。
ユニクロでは、「オンもオフも充実させたい」「仕事と家庭の両立をさせたい」という意見が多くあったことで週休3日制を導入し始めました。
ファミリーマートでは、一部の社員に限られますが、週休3日制を導入しているそうです。
こうやって見ると、週休3日制もそう特別なものではないように思えますね。
また、あまり知られていないような会社に関しても週休3日制導入している所もあるので、近い将来、週休3日制が当たり前になるかもしれませんね。
まとめ
様々な会社ではすでに導入している所もある週休3日・4日ですが、メガバンクが12月から実際に開始することで、一つの起爆剤になるかもしれません。
今まで週休2日制で働いてきた日本人からしたら戸惑う部分もあるかもしれませんが、何を始めるにも賛否の声があるのは当たり前です。
週休3日・4日が当たり前になれば、仕事で抱えるストレスは減りますし、仕事に対しての取り組む姿勢も変わってくるかもしれません。
そう考えれば、今回のみずほフィナンシャルグループの週休3日・4日制の導入も悪い部分だけではないように思います。