近年、人気急上昇の武蔵小杉を襲った台風19号。
災害に強いと言われていたタワーマンションですが、今回の台風19号で自然災害の虚弱さを露呈させたとして話題になっています。
浸水により地下の電気設備が壊れ停電や断水が発生。浸水被害あら3日たった今もトイレにお風呂、エレベーター等の禁止令が続いており完全に機能停止状態に陥っています。
では武蔵小杉のどのタワーマンションが被害にあったのか?そして今後どの様な影響が予想されるのでしょうか。
問題の武蔵小杉のタワマンは?
今回、機能停止状態に陥っている武蔵小杉のタワマンが、
パークシティ武蔵小杉 ステーションフォレストタワーだそうです。
神奈川県川崎市中原区新丸子東3-1100-15
公式ホームページ
2008年3月築で地上47階で地下3階、総戸数643戸、敷地面積14,327.45m²、土地開発業者はデベロッパーランキング1位に輝く三井不動産と新日石不動産で設計、施工は竹中工務店。
武蔵小杉のタワマンの走り2007年7月のレジデンス・ザ・武蔵小杉、2008年のリエトコート武蔵小杉イーストタワーやザ・コスギタワーに続いて完成したのがパークシティ武蔵小杉 ステーションフォレストタワーです。
被害状況は?
パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワーの公式twitterを時系列で確認すると
台風19号の影響により、上下水道(水道およびトイレ)が止まっています。また13日0時40分頃からインターネットも不通となっています。IT委員会より
— PC武蔵小杉ステーションフォレストタワー (@mkg_sft) 2019年10月12日
現在停電しています。災害対策本部で使用する発電機のために家庭用ガスボンベのご協力が可能な方は1階パーティールームにお持ち下さい。ご協力よろしくお願いします。
— PC武蔵小杉ステーションフォレストタワー (@mkg_sft) 2019年10月12日
台風の影響により、本日10月13日(日)開催予定の臨時総会は延期とさせて頂きます。開催予定日は現在未定となっております。申し訳ございませんがご了承下さい。
— PC武蔵小杉ステーションフォレストタワー (@mkg_sft) 2019年10月13日
刻々と被害が広間ている状況が発信されています。
ついにはトイレ禁止令が出されるまでに。
【武蔵小杉】タワマン トイレ禁止令 https://t.co/rGDFiwlgHP
— なる (@icamusu) 2019年10月13日
1ヶ月は復旧せず
高い金出してタワマン買った結果がこれなのか・・・ pic.twitter.com/B0t9wuDgqR
アップでどうぞ
↓
画像出典:twitter
現在の状況は
文春オンラインによると
夜10時頃に多摩川が氾濫。駅周辺が冠水し、住宅に多くの泥水が流れ込んだ。
「午前3時頃、地下3Fにある電気システムが冠水によって影響を受けたようで、停電になりました。今も停電は続いています(※10月14日夜7時過ぎ)。復旧の目処もたっていないようです。断水もしていて、大変困っています。トイレにも行けないし、洗濯もできない。最初は簡易用トイレキットを使っていましたが、それも底を尽きてしまったので、外まで行かないといけない」(中層階住人)
停電しているのは31階以下。32階より上の上層階は屋上の電気システムが機能しているため電気は供給されている。だが、エレベーターの使用は不可能。昇降はすべて階段で行わなければならない。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191014-00014722-bunshun-soci
すでに様々なニュースやSNS等で報道されている通り、状況はほとんど変わりなく復旧まで相当な日数を要するようです。
気になる資産価値は
そこで気になるのが、今まで上昇一辺倒だった武蔵小杉タワマン郡の資産価値の変化です。
まずは、これまでの中原区の地価推移です。
【川崎市中原区・地価・上昇率の推移】
出典元:地価公示価格チェッカー
出典元:地価公示価格チェッカー
注目が地価上昇率、タワマンが着工の2005年からの上昇率が急上昇しているのがよくわかります。
そして次に紹介する新丸子。特にタワマンが乱立する近年の新丸子町はバブルを彷彿とする年10%の上昇を続けています。ちなみに日本の地価は平均上昇率は前年比+1.17% の上昇です。
【新丸子町・地価・上昇率の推移】
年 | 坪単価 | 平米単価 | 上昇率 |
2013年 | 4,165,289円 | 126万円 | 10.53% |
2014年 | 4,528,926円 | 137万円 | 8.73% |
2015年 | 4,859,504円 | 147万円 | 7.30% |
2016年 | 5,157,025円 | 156万円 | 6.12% |
2017年 | 5,454,545円 | 165万円 | 5.77% |
2018年 | 6,016,529円 | 182万円 | 10.30% |
2019年 | 6,644,628円 | 201万円 |
10.44% |
出典元:地価公示価格チェッカー
もともと武蔵小杉は低地の沼地の水田であり、昭和の頃より鉄道網が広がったことにより工場群が広がりましたが人が住むには適さいない場所であったのは歴史が物語っています。
今回の浸水を受けてもちろん地価や不動産評価は下落すると思いますが、行政がどの様な治水対策を今後行うかにも大きく左右されるのではないでしょうか。
ちなみに、日本最大級の不動産サイトであるSUUMOで「パークシティ武蔵小杉」で検索すると57件の売出しがありました。その内、今回話題になっているパークシティ武蔵小杉 ステーションフォレストタワーの売り物件は5件でした。
最後に
全国でタワーマンションの建設が増える中、今回の台風19号は改めてタワーマンションのリスクを浮き彫りにしました。
水害、地震、火災に将来の修繕費等の問題。それでもあなたはタワーマンションに憧れますか。