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大学三大駅伝(箱根・出雲・全日本)はいつどこで?今年の見所をご紹介!

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2019年9月15日に開催された、東京オリンピックのマラソン日本代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で、見事男子マラソン代表の切符を獲得した、1位の中村匠吾選手(富士通)、2位の服部勇馬選手(トヨタ自動車)を始め、出場選手の多くが大学駅伝で輝かしい実績を残しています。

そんな未来のスター選手が続々と出場する大学駅伝にますます注目が集まっています。

ところで大学駅伝というと、毎年正月に行われる箱根駅伝を想像する方が多いと思いますが、実は箱根駅伝出雲駅伝全日本大学駅伝を併せた、3つの大会のことを大学三大駅伝と呼ばれています。

この記事では、それぞれの駅伝大会の特徴や今年の見所を紹介します。

1.箱根駅伝

言わずと知れた、正月の風物詩ですね。

大学で陸上長距離を走る選手にとっては、憧れの大会と言っても過言では無いでしょう。

(1)箱根駅伝の概要

箱根駅伝の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」であり、東京・大手町と箱根町・芦ノ湖間の往復約220kmを2日間掛けて、各チーム10人の選手がタスキを繋いで走る、三大駅伝大会の中で最も長いレースです。

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箱根駅伝のコース

(出典元)箱根観光情報ポータルサイト

(2)出場資格

箱根駅伝に出場できる資格を有するのは、関東学生陸上競技連盟男子登録者のみです。

一言で言えば、関東にある大学の選手しか参加出来ないという事ですね。これについては、様々な意見があり、将来的には全国の大学が参加する可能性も0ではないようです。

(3)本選と予選会

実は、(2)の出場資格を満たしている大学全てが正月の箱根駅伝を走れるわけではありません。

箱根駅伝は正確に言うと本選予選会に分かれており、正月に行われる本選に出場出来るのは、前回大会で10位以内に入りシード権を獲得した10大学、そして予選会を勝ち抜いた10大学、プラス関東学生連合チーム(学連選抜)となります。

今年の箱根駅伝予選会は2019年10月26日に開催され、全43チームが出場予定です。

箱根駅伝本選の常連でもある、中央大学や早稲田大学も今年は予選会からの参加となり、熾烈な争いが予想されます。

(4)前回大会の結果

2019年の正月に行われた、箱根駅伝の結果は次の通りです。

  • 優勝:東海大学
  • 2位:青山学院大学
  • 3位:東洋大学
  • 4位:駒澤大学
  • 5位:帝京大学
  • 6位:法政大学
  • 7位:國學院大學
  • 8位:順天堂大学
  • 9位:拓殖大学
  • 10位:中央学院大学

東海大学が総合優勝4連覇中の青山学院大学を抑えて、初の総合優勝を果たしました。

2.出雲駅伝

出雲駅伝は、大学三大駅伝の中でも最も早い時期に行われるため、駅伝シーズンの幕開けともいえる大会です。

(1)出雲駅伝の概要

出雲駅伝は平成元年から行われており、正式名称を「出雲全日本大学選抜駅伝競走」と言い、毎年「体育の日」に行われています。

名称の通り、出雲大社正面鳥居前をスタートして、出雲ドームをフィニッシュ地点となっており、全長約45kmを6人の選手がタスキを繋ぎます。

1区間は約6kmから10kmと、箱根駅伝と比べると短くなっています。スピードのある選手が有利になる駅伝とも言えるでしょう。

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出雲駅伝コース

(出典元)出雲駅伝公式HP

(2)参加資格

出雲駅伝に参加できるのは、日本学生陸上競技連合普通会員となっている大学で、その中でも各地区の学連から選抜された20チームとなっています。

各地区の学連の代表数は、次の通りです。

北海道1、東北1、関東10、北信越1、東海2、関西3、中国四国1、九州1

このうち関東の10校は、その年の正月に行われた箱根駅伝の上位10校が代表となります。

(3)2019年の結果

2019年10月14日に行われた、第31回出雲駅伝の結果は次の通りです。

  • 優勝:國學院大學
  • 2位:駒澤大学
  • 3位:東洋大学
  • 4位:東海大学
  • 5位:青山学院大学

國學院大學が、強豪校を抑えて大学三大駅伝初の優勝を果たしました。

3.全日本大学駅伝

全日本大学駅伝も、出雲駅伝と同様に全国の大学が参加できる大会です。

「全国の大学が出場できる、真の日本一を決める駅伝を」という構想から始まりました。

(1)全日本大学駅伝の概要

全日本大学駅伝は、毎年11月の第1日曜日に開催されますので、今年の第51回大会の開催日は2019年11月3日(日)です。

名古屋・熱田神宮ー三重・伊勢神宮間の約107kmを8人の選手でタスキを繋ぎます。

1区間の距離は、約10kmから20kmと開きがあり、スピードだけでなく持久力も含めたチームとしての総合的な力が求められると言えるでしょう。

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全日本大学駅伝コース

(出典元)全日本大学駅伝公式HP

(2)参加資格

出雲駅伝と同様に、日本学生陸上競技連合普通会員となっている大学が参加対象となります。

また、前回大会の上位8チームはシードとして出場することが可能であり、それに各地区の学連から選抜されたチーム等を併せた全27チームでの争いとなります。

各地区の学連の代表数は、次の通りです。

北海道1、東北1、関東7、北信越1、東海2、関西3、中国四国1、九州1

(3)前回大会の結果

2018年11月4日に行われた第50回大会の結果は、次の通りです。

青山学院大学が、2年ぶり2度目の優勝を果たしました。

  • 優勝:青山学院大
  • 2位:東海大
  • 3位:東洋大
  • 4位:駒澤大
  • 5位:帝京大

4.大学三大駅伝の見所

ここ数年は、箱根駅伝4連覇を果たした青山学院大学を筆頭に、東洋大学、東海大学が優勝争いを演じる展開が目立っていました。

しかし、直近の出雲駅伝では國學院大學が三大駅伝初優勝を果たし、俄然注目が集まっています。

ただ出雲駅伝は走行距離も少なく、箱根駅伝で勝てるチームかどうかを測るには、全日本大学駅伝のレースが試金石となるでしょう。

また、箱根駅伝の予選会には早稲田大学や中央大学、神奈川大学といった、伝統校がたくさん名を連ねており、どこが予選を突破して箱根路を走れるのかも大きな関心を集めています。

まさに群雄割拠の大学駅伝!次世代の日本のスターランナーの出現が楽しみですね!