新型コロナの感染拡大が止まらないなか、ついに7月22日から「Go To トラベル」キャンペーンがスタートしました。
開始直前に東京を除外することが決定したり、それに伴うキャンセル料の補償をやっぱり行う等、タイミングもその中身も疑問符ばかりが目に付くこのキャンペーン。
一体いま何が起きているのか、まとめてみました。
Go To トラベルキャンペーンとは
まず、そもそもGo TO トラベルキャンペーンとは一体どういうものなか、おさらいしてみようと思います。
GoToトラベルキャンペーンの概要
- 国内旅行を対象に旅行代金の1/2相当額を支援
- 2020年7月22日以降開始の旅行が対象
- 上限は1人1泊あたり2万円(日帰り旅行は1万円)
- 連泊制限や利用回数の制限は無し
- 2021年春頃までを予定
という内容になっています。
非常にざっくり言うと、国内旅行代金の半額が支援されるということですね。
支援内容の内訳
ただ、旅行代金の半額のうち、代金割引は7割で残りの3割は地域共通クーポン券で支援されるようです。
半額で旅行できる訳ではないのでご注意ください!
地域共通クーポンとは
地域共通クーポン券とは、旅行先で使えるクーポン券のことです。
旅行先でのお土産・飲食・観光施設・アクティビティ・交通機関の利用等に使えます。
形としては、現時点で紙の商品券か電子クーポンでの利用が想定されています。
ただし、いくつか注意点がありますので、まとめておきます。
- 地域共通クーポン券の本格実施日は、9月1日以降の別途お知らせする日(開始日未定)
- 1枚1,000円単位の利用でお釣りなし
- 旅行先の都道府県+隣接都道府県でのみ使用可能
- 旅行期間中に限って使用可能
地域共通クーポン券は、9月1日以降に利用可能となる仕組みなので、それまでは旅行代金の割引のみが適用されるようです。
GoToトラベルキャンペーンを利用する方法
GoToトラベルキャンペーンは、7月22以降開始の国内旅行が対象となります。
しかし、実際にこのキャンペーンが対象となる旅行を予約出来るのは、7月27日以降、旅行業者や、予約サイト等で準備が整った事業者からとなります。
「じゃあ、既に予約した人はどうなるの?」
と思いますよね?
既に予約をしている場合は、旅行後に割引分の還付申請をすれば、支援を受けられるようです。
この点をまとめると、
- 7月27日以降、準備の整った事業者のサイトから割引価格で予約出来る
- 既に予約している分については、旅行後の申請で割引分が支給される
ということになります。
ただし、この旅行後の申請が結構手間が掛かりそうです。
旅行後の申請方法(現時点の内容)
すでに予約を済ませている場合に、旅行後にGoToトラベルキャンペーンの支援を受けるには、下記の手続きで事務局に申請する必要があります。
- 郵送または、オンラインで申請
- 必要書類の提出:申請書、領収書(原本)、宿泊証明書、個人情報同意書
- 事務局で確認して還付
上記のように、必要書類が多く手間が掛かりますね。
また、この内容はあくまでも現時点での内容なので、今後変更される可能性があります。
東京除外について
このGoToキャンペーンですが、開始直前になって急遽東京が除外される事となりました。
理由は、東京での新型コロナウイルスの感染が拡大しているからです。
すでに予約してしまった場合のキャンセル料はどうなるのか?
この部分についてもまとめてみました。
東京除外の内容
東京除外というのは具体的には下記の内容となっています。
- 東京都が目的地となっている旅行は、当面対象外となる(割引支援を行わない)
- 東京都に居住する方の旅行も、当面対象外となる(割引支援を行わない)
つまり、東京都民はこのGoToトラベルキャンペーンの恩恵を全く受けられないということですね。
ただ、実はこれに抜け穴があるのではないかというのが話題となっています。
東京都民も恩恵受けれる!?制度の抜け穴について
7月21日に、東京都内で旅行会社等への説明会が行われたのですが、報道によると、下記の説明があったようです。
説明会では、都民とそれ以外の道府県に住む人が一緒に団体旅行を申し込んだ場合、都民以外の人が代表で予約などをすれば割引対象になりうるという説明だったという。
(引用元)朝日新聞DIGITAL
これが事実であれば、実質東京都民であっても、GoToトラベルキャンペーンの恩恵を受けれることになります。
この問題を受けて、申請や登録の仕方に変更があるかどうかは現時点では不明です。
キャンセル料の補償について
東京都がGoToトラベルキャンペーンの対象外となったことで、キャンセルが相次いでいるようです。
国は当初、キャンセル料の補償はしないと言っていましたが、急遽方針転換を行い、キャンセル料の補償を行うようです。
では、キャンセル料はどうやって補償されるのかについて、まとめてみました。
キャンセル料補償の対象
補償の対象となるのは、次の旅行キャンセルです。
- 7月10日〜17日に予約された「東京を発着する旅行」で、GoToトラベルキャンペーン対象外となることを理由にした旅行キャンセル
この対象となるキャンセル料については、今後旅行会社へ支払う必要はありません。
すでにキャンセル料を支払ってしまった場合は、旅行会社へ返金を求めることが出来ます。
返金の対応については、各旅行会社で個別に行われていて、例えばJTBは下記の対応をするようです。
既にキャンセル料を収受している場合はご返金の対応をいたします。該当のお客様へは弊社より個別にご対応をさせていただきます。
(引用元)JTBホームページ
まとめ
7月22日から始まったGoToキャンペーンですが、開始直前に東京を除外したり、キャンセル料の取り扱いについての方針が180度転換したりする等、国民も旅行会社もかなり混乱が生じています。
事業の中身もまだあやふやな部分が残ってるので、GoToトラベルキャンペーンを利用する予定がある方は、最新の情報を確認するようにしましょう。