8月1日から、愛知県で国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」開催され、その中でもっとも賑わいを見せていた、「表現の不自由展・その後」展示コーナーが、開催からわずか3日で中止されることになった。
『表現の不自由展』の展示内容については、抗議の電話が数多く寄せられたが、中止に踏み切った大きな理由は、匿名による脅迫FAXによるもの。
ネットでは「FAXの匿名化なんてできるの?」
「FAXでの犯行予告を警察は特定できないのマジか?」などの声があがっている。
- 「表現の不自由展」とは?どんな内容だったのか?
- 匿名のFAX内容とは?
- そもそも匿名のFAXを送ることは可能なのか?
- 中止に対し、実行委員会一同が猛講義!法的対抗手段も検討
- これに対し、今話題のあの人も言及。
- まとめ
「表現の不自由展」とは?どんな内容だったのか?
「表現の不自由展・その後」では、さまざまな理由から国内の美術館での作品展示が不許可になった作品を展示していた。
「あいちトリエンナーレ」の津田大介芸術監督によると、撤去された作品の実物とともにその経緯を鑑賞することで「議論が分かれる『表現の自由』という現代的な問題について議論するきっかけを作る」ことが企画趣旨だったという。
参加作家は16組。慰安婦問題を扱う作品のほか、憲法9条、昭和天皇や戦争、米軍基地、原発、人種差別などのテーマ性を含む作品が並んでいた。
「日本社会で今、何が起きているのかを目に見える形にして、表現の自由について考えるきっかけを作りたい」/慰安婦、植民地、原発――公開中止の「タブー」作品を集めた「表現の不自由展」 http://t.co/EdGsBr5Pnz pic.twitter.com/f6zgyyZsAs
— 弁護士ドットコムニュース (@bengo4topics) 2015年1月25日
匿名のFAX内容とは?
「大至急撤去しろ。さもなくばガソリン携行缶持ってお邪魔する」というFAXが匿名で届いた。
愛知 国際芸術祭で少女像の展示を中止。「大至急撤去しろ。さもなくばガソリン携行缶持ってお邪魔する」というFAXが届いたからとのこと。少女像展示の是非は分からないけど、これは卑怯すぎる。 pic.twitter.com/lrZ1FKgoYR
— N (@nyan666) 2019年8月3日
これに対し、「表現の不自由展」の芸術監督を務める津田大介さんがTwitterで放った「警察に届けたのですが、匿名化されてて特定できないと言われた」という言葉にネット住民がざわつく。
もちろん警察に届けたのですが、匿名化されてて特定できないと言われたみたいですね。大村知事が会見で述べてました。 https://t.co/shRrWhJBzo
— 津田大介 (@tsuda) August 3, 2019
そもそも匿名のFAXを送ることは可能なのか?
普通はFAXの設定で送る時に電話番号や社名などを送る設定ができます。 だから、その設定を空白にすればなにも送られなくなります。
出典:教えて!goo
いともあっさり、匿名で遅れそうだが、通信履歴は残る。
本当に警察が介入しているなら、そこから何らかの手がかりが掴めそうだが・・。
これに対し、ネット上では、狂言では?との意見も・・。
できますよ。
— ホーク@「いいね」した人を無差別フォローするヤバイ奴 (@hawkwing1911) 2019年8月3日
令状があればNTTに警察が問い合わせて一発です。
184で番号通知なしでFAXを送っていても送信時間が残っているので、そこからモロバレです。
特定できないと言ったのなら、
「管轄の署」「担当部署」「担当者」をはっきりさせるべきです。
そうでない限りは狂言と判断します。
中止に対し、実行委員会一同が猛講義!法的対抗手段も検討
今回3日で中止を発表した大村秀章知事【実行委員会会長】と津田大介【芸術監督】に
対し、猛抗議した。
今回の中止決定は、私たちに向けて一方的に通告されたものです。疑義があれば誠実に協議して解決を図るという契約書の趣旨にも反する行為です。
圧力によって人々の目の前から消された表現を集めて現代日本の表現の不自由状況を考えるという企画を、その主催者が自ら弾圧するということは、歴史的暴挙と言わざるを得ません。戦後日本最大の検閲事件となるでしょう。
私たちは、あくまで本展を会期末まで継続することを強く希望します。一方的な中止決定に対しては、法的対抗手段も検討していることを申し添えます。
出典:朝日新聞
これに対し、今話題のあの人も言及。
まとめ
気になるけれど、タブーとされるテーマばかりを集めた展示会は「表現の不自由展・その後」というタイトル通り、表現に制限がかかった不自由すぎる展示会でした・・。