2019年、台風15号が関東を直撃し、朝の通勤ラッシュ時は大変な事になりました。
そして、千葉県ではゴルフ場の鉄柱が倒れ、未だに復旧作業が続いています。
そんな中、今度は台風15号よりもさらに大型の台風19号が関東・東海を直撃するとニュースで話題になっています。
台風は12日の土曜日の夜から13日に日曜日にかけて、台風15号の時とほぼ同じようなルートを通って関東・東海を通過していくようです。
【台風19号 あすから東日本に接近へきょう中に備えを】#台風19号 は、12日の土曜日から13日日曜日にかけて、東日本にかなり接近する見込みです。本州の広い範囲で暴風や大雨による大きな影響が出るおそれがあり、11日のうちに備えを済ませるようにしてください。https://t.co/sxJQovJROn
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) October 10, 2019
台風15号の時から1ヶ月くらいでの直撃となるため、未だに復旧できていない地域は今から備えておく必要があります。
また、15号では大きな被害に合ってない地域も、今度は被害に遭う可能性があります。
とりわけ、東海地方、関東地方(三重県、愛知県、静岡県、山梨県、神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県)にお住みの方は、15号の爪痕を教訓にして、今からしっかりと備えておく必要があります。
では、具体的には何をした良いのかをいくつか紹介します。
是非参考にしてできる対策をするようにしましょう!
- 飛ばされそうなものは室内にしまう
- 瓦がとばされないようにする方法はある?
- 窓を守る方法
- 身近なものでできる浸水対策
- 停電に備える
- 携帯電話やスマホの充電には乾電池式を用意する
- 断水に備えておく
- 食事に関して
- 生ごみの臭いの解決方法
- 女性はロングスカートを1枚入れておくと良い
- その他役立つ簡単ライフハック
- ペットボトルの水を予め凍らせておく
- まとめ
飛ばされそうなものは室内にしまう
まず大事なのは、風で飛ばされそうなものは室内にしまう事です。
飛ばされそうなものの例
- 植木鉢
- 物干しざお
- 自転車
植木鉢はわかりそうですが、物干しざおは意外と忘れる可能性がありそうですね。
物干しざおに関してはまるごと飛ばされてしまう可能性があるので、しまえるものは全部しまっておきましょう。
自転車に関しては、しまえるなら室内に入れた方が良いです。
自転車含めてしまえないようなものはガムテープなどを使って、どこかに括り付けるなどして固定しておきましょう。
瓦がとばされないようにする方法はある?
前回の台風15号の時、瓦が飛ばされないようにと修繕の為に屋根に登ってしまった為に落ちてけがをしてしまった人がいました。
瓦が飛んで他の家にぶつかってしまったら2次災害になってしまいますよね。
では、瓦が飛ばされない為にはどうすれば良いのかですが、飛ばされるものと考えて行動するしかありません。
ただ、被害を拡大させない方法はあります。
それは、屋根ではなく、窓を守る事です!
なぜ窓を守るのかですが、屋根が飛ばされてしまうのは実は以下のような事があるからです。
- 飛んできた物が窓にぶつかり、窓が割れる
- 割れた箇所から強風が吹きこむ
- 吹き込んできた強風で屋根が飛ぶ
普通に考えると、外から吹き付ける強風で屋根が飛ばされるんだと思ってしまいます。
しかし、中からの風で屋根が飛ばされてしまうんですね・・・。
なので、屋根を外から守るのではなく、中から守ると飛ばされにくくなります。
窓を守る方法
では、どのようにして窓を守ればいいのでしょうか。
- 風が強くなる前にシャッターを閉めて鍵をかける
- 養生テープやダンボール、板などを使って窓を補強する
- 網戸は外しておく
- カーテンを閉めておく
窓の飛散対策のポイント
窓を守る為のポイントを見ていきましょう。
窓を守る際、養生テープは粘着力がないものを使うとあとで窓の残ることが少ないのでベストです。
養生テープは、縦・横・斜めに貼るようにしましょう。アスタリスクマークを作るイメージです。さらに、ダンボールを窓ガラスに貼ると、それがクッションになってくれるのでより窓を守りやすくなります。
また、盲点になりやすいのが網戸です。
建付けが悪い網戸の場合、強風で飛ばされてしまう可能性があるので、外して家の中に入れておくようにするのが最も簡単で安心できます。
ウェザーニュースに貼り方の写真も載っていたのでこちらを参考にすると良いでしょうね。
身近なものでできる浸水対策
家の中に水が浸水してしまうのを防ぐのには、ポイントは水で水を制する、という事です。
土嚢袋を作るのはとても大変なので、その代わりとして水のう袋を作るのです。
こちらにも作り方が紹介されています。
台風20号☔️大雨の注意報警報が出てます。
— 口角上がった君が好き。上田青果好き (@uedaseikaten) August 22, 2018
浸水や逆流の防止に役立つ「水のう」の新聞記事がありましたので再度お納めください。 pic.twitter.com/4P2YbKTXGz
作り方
- ゴミ袋を2枚か3枚重ねる
- 水を半分くらい入れて、口をしばる
- ダンボールに水のう袋を入れてダンボールを閉じる
- ダンボールをブルーシートでくるんで玄関に置いておく
土にはない水の良さは、変形するため、お互いが重なり合って隙間を埋めてくれるからです。
水のう袋の活用法
水のう袋は、トイレや洗濯機の排水口からの水の逆流も防いでくれます。
トイレの場合
トイレの蓋を開けて、座る部分に水のう袋を蓋代わりにしておく。
洗濯機の場合
排水口のホースを外して、空いた穴の部分に水のう袋を置いておく。
こうしておくことで逆流を防いでくれます。
停電に備える
停電になってしまった時、自宅にランタンがあると便利ですが、ない家庭も多いと思います。
そこで、簡単にできる簡易ランタンがあるので紹介します。
ペットボトルランタン
ペットボトルランタンは、ペットボトルと懐中電灯で簡単できる簡易的なランタンです。懐中電灯がない場合は、スマホのライトでも問題ありません。
作り方
- 大きさは何でもいいので、ペットボトルを用意する
- 懐中電灯の明かりをつけてペットボトルを上に乗せる
たったこれだけです!
懐中電灯だと一点しか照らせませんが、ペットボトルを使う事でまわりに光を分散させることができるので、ランタン代わりになります。
ペットボトルランタン作るかな。 pic.twitter.com/W3B4UoT8pJ
— やま▷低浮上、リプ極少 (@yamachan0709lip) October 11, 2019
サイリウムランタン
コンサートで使われるサイリウムを透明なコップに入れておくだけで、通路を照らしてくれる簡単な照明器具になります。
段差がある所に置いておいたり、部屋と部屋の分かれ目などに置いておくと目印になります。
中には、飲み終わったペットボトルにサイリウムを入れる事でランタン代わりにするっていうのもあったので、コップがなくても簡単できそうです。
サイリウムランタンか。 pic.twitter.com/UVH2MgHtvK
— っょし (@tuyoshi_onoOshi) October 10, 2019
携帯電話やスマホの充電には乾電池式を用意する
自家発電機が自宅にあればそれを使ってお湯を沸かしたり携帯電話やスマホなどを充電することができます。
しかし、多くの家庭にはありませんよね。
そういう時、携帯電話やスマホの充電には携帯電話に充電ができる乾電池用の充電器を用意して、乾電池も多めに持っておくと良いでしょう。
そして、最低限SOSが出せる機能だけに限定して使用するようにすればバッテリーの節約にもなりますし、連絡手段を失わなくて済みます。
断水に備えておく
断水になってしまうと、当然水が出なくなりますよね。
しかし、トイレや手洗いなどで水は必ず使います。
そういう時に身近なもので簡単に作れるものがあります。
バケツで簡易的なトイレを作る
用意するもの
- バケツ(大きなもの)
- ポリ袋
- 吸水用新聞紙
バケツの内側にポリ袋をかぶせて、中に吸水用の新聞紙を丸めて入れれば完成です。
2重にしておくことで破れる心配はなく、吸わせた新聞紙を丸めて捨てれば何度でも使うことができます。
ペットボトルジャワ―
用意するもの
- ペットボトル
- 画鋲
ペットボトルの蓋に画鋲を刺して穴をあけておく。
穴をあけた蓋をペットボトルに戻しておく事で、完成します。
ペットボトルを傾けてポンプのように押すことで少量の水が出てくるので手洗いや簡易的なシャワーにすることができます。
【防災の知恵】避難時に水を節約できる「ペットボトルシャワー」の作り方がコチラ。準備しておくといいかも… #防災の日 pic.twitter.com/j7x4jg224c
— ツイナビ (@twinavi) September 1, 2019
食事に関して
非常食におすすめなのは?
災害時、手軽に作れてコストもそこまでかからない非常食におすすめの食べ物は、そうめんです。
なぜそうめんなのかというと、そうめんは、パスタなどに比べて湯で時間が短く、賞味期限も1年以上のものが多いのでストックしやすいのです。
その為、ローリングストックしておくと良いでしょう。
ローリングストックというのは、自分の中である一定の期限を決めておき、その期限がきたら食べてしまって、新しいものをストックしておく方法の事です。
食べてはストック食べてはストックを繰り返すから「ローリングストック」というのです。
冷やしそうめんよりにゅうめんの方がおすすめ
冷やしそうめんにしてしまうと水を多く使ってしまうので、温かいにゅうめんにしておく方がお勧めです。
にゅうめんなら水を節約することができるので、少ない水で作ることができます。
調理方法はシンプルで、底の広いフライパンや鍋などを使ってそうめんをゆでます。
ゆであがったらそのゆで汁に麺つゆなどを使って味付けをする事でそのまま食べることができます。
作る際の水の分量は以下になります。
そうめんを作る際の水の量
- そうめん100g⇒水の量400ml
- そうめん200g⇒水の量600~700ml
- そうめん300g⇒水の量800~900ml
火はカセットコンロを買っておくと便利!
災害時は火の確保もとても大事になります。
なので、できればカセット(ガス)の予備もたくさん用意しておくと良いでしょう。
火があれば、温かい飲み物を飲むこともできますし、簡単な上記で紹介したようなにゅうめんを作るのにも役に立ちます。
火がなかったらカップラーメンも災害時には便利!
カセットコンロがなく、火を調達的ない時は、カップラーメンを用意しておくとおすすめです。
カップラーメンは温かいお湯を注ぐことで食べることができるものですが、実は水で作ることもできます。
用意するもの
- 麺に味がついたカップ麺
- 水
作り方はシンプルで、麺に味のついたカップ麺を用意して、水をそこに注ぎます。
その状態で15分くらい置いておくと、麺は多少硬い感じはあるものの、スープはちゃんと染み出ていて味も問題なく食べることができます。
普段のカップ麺に比べると時間はそこそこかかるものの、食べられるものを用意できるのであればそれくらいは許容範囲でしょうね。
コップがなかったら紙とビニールで作る
用意するもの
- 厚手の紙(新聞紙等でもOK)
- ビニール(サランラップ等でもOK)
作り方は警視庁の公式Twitterで紹介されていますので、こちらを参考にしてみてください。
簡単に解説しますと、
- 正方形の厚手の紙を三角になるように折る
- 三角の両端をさらに内側に折る
- 三角のとんがった部分をそれぞれ外側に折
- 最後に口をカパッと開ければ完成
中にビニール等を入れればコップとして使えるので、飲み物を飲むことができます。
飲み物を飲む際に容器がなくても、紙とビニール袋で代用する方法を紹介します。食器としても活用できます。詳しい方法は、下の画像で確認をお願いします。緊急時に役立つと思いますので覚えておいて下さい。(お試しの際は清潔な材料で) pic.twitter.com/bWOecVK5XI
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) August 14, 2019
生ごみの臭いの解決方法
生ごみの臭いは災害時結構悩みの種になります。
そんな時は、酢を使って臭いを抑えることができます。
用意するもの
- ビニール袋
- キッチンペーパー×2枚
- 酢(大さじ3)
- 水
ビニールにキッチンペーパーを2枚くらい敷いて、酢を同じ量の水で薄めてからキッチンペーパーに染み込ませておけばOKです。
以前ご好評をいただいた「酢で生ゴミの臭いを抑える方法」を英語で紹介いたします。
Here’s the English version of one of our previous tweets receiving a lot of feedbacks: “How to Stop Rubbish from Smelling with Vinegar.” pic.twitter.com/ojVXVcd843— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) August 29, 2019
女性はロングスカートを1枚入れておくと良い
災害時、衣服を着替え用にも女性の方だとなかなか難しいですよね。
そういう時、ロングスカートを1枚入れておくと良いでしょう。
ロングスカートを頭から被れば衣類を着替えるのに役立ちます。
この辺は男性では思いつかない女性ならではの対策方法です。
母親が「非常持出袋の中に長めのスカートを入れているの」と妻に話していたので、私が「ズボンの方が動き易くない?」と言うと、母親が「スカートは履くだけではなく、避難所で頭から被って使うと衣服を着替えることもできるの」と答えたので、私は女性ならではの視点に「なるほどな」と感心しました。
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) May 22, 2018
その他役立つ簡単ライフハック
その他にも役立つ情報があるのでまとめて紹介します。
ロープが手元にない時にはベルトを繋いでロープ代わりにする。
ベルトを繋いで丈夫な長いロープにすることができます。原理は簡単で、ベルトのバックルに別のベルトの穴を通して繋いでいくだけです。最終的に1本の輪にすると強度も更に増します。災害現場等でロープが欲しい時に手元になくても、周囲の人にベルトを借りて繋いでいけば役立つかもしれませんね。 pic.twitter.com/IXuv2K9DqG
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) October 3, 2019
作り方は簡単で、ベルトのバックル部分に別のベルトの穴を通して繋げていくだけです。
ロープが必要になってしまう時などには覚えておくと役立つかもしれませんね。
災害が発生した際にバッグ等を持ち避難すると思いますが、そのバッグの中身を市販の「チャック付きの袋」でパッキングする事をお勧めします。避難した際、いざ使おうと思ったら濡れていて使用できないかもしれません。また、パッキングする事で圧縮する事もでき、バッグの中もスッキリします。 pic.twitter.com/N1ThZPX9cp
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) July 8, 2019
災害時には避難用のバッグを持って逃げると思います。
しかし、折角パッキングしても中身が濡れていてたら使えないのでチャック付きの袋を使ってパッキングすると良いです。
圧縮する事もできるのでバッグの中もスッキリとしますし、物も濡れずにすみます。
ペットボトルの水を予め凍らせておく
2Lのペットボトルに水を入れておき、予め凍らせて氷を作っておきます。
冷蔵庫が使えない状態であっても、その氷で周りのものを冷やしておくことができるので、食べ物が腐るのを多少は和らげることができます。
で、氷が完全に解けてしまったらその水はそのまま飲料水として使用する事もできますし、上記で紹介したシャワーやランタンに使う事もできます。
まとめ
台風19号は土曜日の夜には関東・東海に上陸します。
しかし、災害に備える事で、いざ何かあっても柔軟に対応することができるようになります。
今回紹介したものでいえば、まずはペットボトル飲料を複数買っておき、キレイに洗ったストックしておくと良いのかもしれません。
ペットボトル一つあるだけでランタンにもなりますし、シャワーにする事もできます。中の水を凍らせておくと簡易的に冷蔵庫にする事もできます。
こういった知恵を駆使して、土曜日の台風に備えておきましょう!